#論文筋トレ

日本統治に対する朝鮮民衆の意識


여러분 안녕하세요. みなさんこんにちは。
アンナです。
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今回は、憲兵警察が民情を調査した1911, 13, 14年の資料『酒幕談叢』をもとに、当時の朝鮮民衆が日本の統治をどのように認識していたのか分析した論文を紹介します。


テーマとしては「植民地近代性」です。




『酒幕談叢』概要



忠清南道内の憲兵警察が当時の民情を調査・記録したものです。


・民衆の連続的な把握には限界があること
・厳密な統計手法で抽出されたものではないこと(情報源の階層・職業などが明らかではないため)
・憲兵警察の管轄事項についてはあまり触れられていない
・憲兵警察の監視下で民衆がどの程度本音を口にしていたのかが不明

といった問題点があるものの、民衆自身の意見を扱った資料として類を見ない調査資料であるとしています。


植民地支配に対するイメージ


⑴植民地支配に対しては両義的

・当時の民衆は「文明化」の概念をある程度形成し、場合によっては日本の支配と結びつけて肯定/否定が混在していた反面、
具体的な日常の施策(重税など)については否定的でした。

・前近代的支配体制・理念の解体に対しても、
両班(朝鮮王朝時代の官僚組織)支配体制が解体し、日本の支配体制の受容につながったわけでなく、儒教的価値観が崩壊していくことへの反発も根強かった。

・憲兵警察によって暴徒・凶悪犯罪が消滅し、自身の生活領域を保証してくれる限りは評価する一方、
生活領域内に侵入してくる場合には否定的な反応を示していました。


⑵日常生活に関わる施策への否定的イメージ

・生活苦と税金徴収という自己の生活に対する影響、
・道路改修とそれにともなう強制夫役による諸負担への不満、
・衛生事業をはじめとした日常生活への植民地権力の干渉(規制・監視)

これら3点が日本の支配に対する反発へとつながりました。


⑶宗教と民衆

・生活苦が基盤となってキリスト教に対する肯定的な関心が次第に現れてきていたようです。



国際情勢・時事問題への関心



・辛亥革命に対して

この点は1912年版で確認できますが、
日本の支配を抜けだす契機として捉えた者もいた一方で、日本の植民地となったことで勢力角遂の場となることから抜け出せたと考えた者もいたようです。(しかし1930年代には日本によって中国との戦争に巻き込まれることになるものの)

・第一次世界大戦について

この点は1915年版で民衆の反応を確認することができるのですが、
早くから朝鮮人徴兵制への懸念が芽生えていた人もいた一方で、日本への一体感というような心情も存在していました。


研究者は、自己の生活への影響を基準にして関心の度合いを決定していたと読み解いています。



論文*
松田利彦, 「朝鮮民衆は「植民地的近代」をどのように受けとめたか : 民情調査資料『酒幕談叢』に見る1910年代の朝鮮社会」, 『アジア太平洋地域におけるグローバリゼイション、ローカリゼイションと日本文化』(3), 国際日本文化研究センター, 2010.




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