
植民地時代を扱った韓国映画「暗殺」を観てみよう
여러분 안녕하세요. みなさんこんにちは。
アンナです。
今日も訪問ありがとうございます!
先週は少しのんびりしすぎたせいで、週末返上で(この時期に平日も休日も特に違いはありませんが)課題をこなしました。
完成度がどうかはともかくとして、ブログ更新について今週は勝手に火曜日から始めることにしました。
また、どうでもいい情報ですが、個人的に無事に来年秋に卒業できたとしてこれからどうしようかな〜と悩んでいます。
今回は、見てみたら面白いかも?な映画紹介として、
植民地時代を扱った映画「暗殺」と「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」に関する韓国の2019年の論文を選びました。
今回は「暗殺」の部分を扱っています。(何より私が「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」を観ておりませんので^^;)
映画『暗殺』の概要
2015年に公開され、1200万人以上の観客動員を記録した大ヒット映画です。
日本でも有名な俳優が出演しているので、日本でも知っている方が多い映画なのではないかと思っています。(これは個人的感想)
ストーリー:
1933年、中国・杭州の韓国臨時政府は、日本政府要人と親日派の暗殺を計画し、独立軍スナイパーのアン・オギュンなど3名を上海に収集します。臨時政府警務局隊長でありながら、日本政府の密偵でもあるヨム・ソクジンは、彼らを招集する一方で、巨額の報酬で殺し屋に暗殺団3名の殺害を依頼します。
こうしてソウルに送り込まれたアン・オギュンは暗殺計画を進めながら、知らなかった真実を知ることになります。
真実と向き合いながら暗殺計画を実行に移していく彼らの姿を、この映画では華麗に描き出しています。
映画のパターンと特徴
満州一帯を背景とした武装抗日闘争を展開する男たちのストーリーなどを主に扱っていた60年代の映画から始まる「大陸活劇」という映画ジャンルを、比較的忠実に、且つ2010年代にアップデートしています。
独立軍と親日派の対決という善と悪によるキャラクターや、密偵・暗躍が横行する筋立ては、韓国の民族主義を描く際の典型パターンです。
また、映画の中での1933年の暗殺とはフィクションで、映画はフィクションを中心としているのですが、
1949年に開かれた「反民族行為特別調査委員会」という歴史上の出来事を持ち込み、臨時政府警務局隊長だったヨム・ソクジンを法廷に立たせています。
そしてこの映画では、女性の独立軍が描き出されているという点に特徴があります。
これまで大陸活劇は、愛国精神を持って脱植民地化を図る男性を主体とし、これは国内における「男性主体」を機能させる、社会的意味を持つものでした。
そのため、この映画における「女性の独立軍」という登場人物の登場は、単に性別が変わったというのではなく、もっと大きなジェンダーの変動を示すものです。
この映画がもつ意味
(ネタバレあり)
映画のなかで、ヨム・ソクジンは「反民族行為特別調査委員会」によって「合法的に」免罪符を得ました。
ところが、法律では遂げられなかった真相究明と過去克服は、法律の外で、「暴力」の手段によって映画の最後に、遂げられるのです。
論文*
권은선, 「’일제 강점기 영화’의 역사와 저항의 재현 -<암살>과 <동주>를 중심으로」, 『The Journal of the Convergence on Culture Technology (JCCT)』Vol.5 No.3, 국제문화기술진흥원, 2019.