
5.18光州事件をアンナが解く。-国立5.18民主墓地-3#311
여러분 안녕하세요. みなさんこんにちは。
アンナです。
今日も訪問ありがとうございます!
いやあ、すっかり時間が経ってしまいました。
最近、このブログを通じて連絡くださる方がいらしたり、初めてお会いした方が「ブログ読んでます…!」とおっしゃってくださったり…。新たな出会いが生まれて、少しでもここに立ち寄ってくださる皆さんに感謝です。

最近はちょっとしたチャレンジに向けて練習・準備をしています。9月からの大学院生活に向けてのことも始まったので、有意義な時間を過ごしています。
ブログはテンポよく更新できずにいますが、「今しか書けないこと」があると思っているので、あまり先延ばしせずに記事にしていきたい!
明日、一つ書き留めておきたい話を(日記記事ではあるけども)更新することが今の目標です…!
それでは今回は、光州事件についての続編を。
*これまでの光州事件関連記事はこちら
平和な世界で生かされている。5.18光州事件をアンナが解く。2#278
今回はタイトルの通り、前回の記事で書ききれなかった「国立5.18民主墓地」について紹介していきます。(5月16日の訪問に基づきます)

民主墓地は、市街地から少し離れた場所にあるので、最寄りのバス停を降りると、写真の通り人気(ひとけ)がなくて

平日だったこともあり、敷地内に入ってからも人や車をほとんど見かけず

(いやほんと広い…!)

ちなみに、この祈祷するような横断幕や、カラフルなピラピラ短冊は、3月に初めて訪ねた時にはなかったので、5月18日の記念式典に合わせて準備したんだと思います。
参拝広場

ちょうど2日後に文在寅大統領がここを訪ねて演説をするため、この日はマスコミ用テントを立てている「準備」感が強かったですね。

真ん中に写っているのが「5.18民主抗戦追慕塔」なのですが、パンフレットによると「5.18民主化運動の犠牲者の霊が新しい命を得て蘇ることを祈る心が込められている」らしい…!
素晴らしいとは思うけど、「蘇る」って…ちょっと怖いような気もするのですが。

振り返って「民主の門」を内側から撮った写真なのですが、韓国の各地域の旗がたなびいていました。
こんなに一堂に会しているのは珍しいような気がしました。というか初めて、各地域の紋章を見ました…!

ちなみに、パンフレットに載っている民主墓地の地図です。右下のほうから左上へ進んでいくイメージです。

5.18追慕館

前回の訪問でしっかり見られなかった追慕館。一人で行ったのでよく見られたのですが、これはさっきの追慕塔をモチーフにした展示ですね。
ちなみに中央の、赤い炎的なものは映像で映し出されていました。

このすぐ隣から展示が始まるんですが、「光州」という地域が韓国にとっての防衛の意味で如何に大切な役割を果たしてきたのか、ということを説明しています。一番初めに。
大手通信会社系列の労働組合のおじさんたちの訪問と被ったので、一緒に見ていたんですが、うーん…展示内容はさっぱりしていると思いますね。
内容の重さ、衝撃感で行ったら、自由公園がダントツだと感じました。

建物の外に出ると「レリーフ壁」という、「不正と暴圧に対する民族の不屈の抵抗精神を表わす代表的な事件を年代順に形象化」したらしい(パンフレットによれば)アート?もみることができます。
ちなみにこれは「5.18民主化運動」のものですが、年代順に
- 壬辰倭乱(文禄の役)義兵
- 東学農民戦争
- 3.1運動
- 光州学生独立運動
- 4.19革命
- 5.18民主化運動
- 統一マダン(広場)
と並ぶそうです。ていうか
ほかのレリーフ壁はどこにあったん←おい
書いていて思ったのですが、東学農民戦争ってなんやっけ…名前だけ覚えているけど内容忘れたゾ。大学院進学する前に復習せなTT
歴史の門

さらに少し進むと、歴史の門というさっぱりした建物があるのですが、地下に進むと「キッズ体験学習館」というスペースがあって

右に「80年代 大韓民国 10大ニュース」と書いてあって、右から順に

- 5.18光州民主化運動
- 全斗煥11代大統領就任・単一候補当選
- 金大中裁判
- 言論機関強制統廃合
- 韓国放送公社(KBS)初カラーTV放送
- KAL(大韓航空)機 被撃事件
- 南北離散家族再会
- 6月民主化運動
- 大統領直選制憲法改定
- ソウルオリンピック開催
こういうニュースが紹介されているんですが、
これって本当に「キッズ」ターゲットなのか…???(完全に展示物の高さだけは子供向け)
初カラー放送とオリンピック以外、大してピンッと来ない、というか子供達の脳裏に掠る気すらしないのですが。

作りましたって印象は受けるのですが、果たしてなにを伝えたいのかはよくわかりません。

なんでもよくなったのか、当時の雰囲気を紹介する為なのか「光州商会」というブースも。

ちなみに青色の四角、赤色で「タバコ」と書いてあるんですが、
これってほんと子供向けなの???

突然のフォトスペースと

ハングルやイラストのパズルが。趣旨のチグハグさは私にしか感じられないものなのでしょうか???
地下から上がってきて気がついたのですが、私はどうやら出口から入ったらしく、実は地上に随分しっかりした感じの「こども体験学習館」入口がありました。


横から「第一墓地」を見てから、さらに奥へ。



「崇慕楼」という建物に登ってみたら、こういう景色が見えました。もっと晴れていたら何かが見えていたのだろうか…

こちらは「第二墓地」。最近亡くなられた、光州事件に関係した方のための墓地のようです。

隣には献樹記念碑があり、96年11月から97年5月までで献寿運動を推進したということが記述されていました。


そこから道路を渡った先に、「5.18旧墓地」があったのですが、

だだっ広くて、「端っこのほうにある家族は車でそこまで行けないからずっと歩いていかなきゃいけなくて大変だな〜」と思いました。

ただここは「旧」墓地であるだけで、「1994年に始まって1997年に完成した5.18メモリアルプロジェクトによって、被害者は新しい墓地のほうに埋め直された」(この表記によれば)そうです。

韓国って横断幕文化が発達しているので?、街のあちらこちらで、5.18関係のものをよく見かけました。ここでは「5.18真実!必ず明らかにします!」と書いてあります。

ちなみにこの「国立5.18民主墓地」は光州の市街地から11キロほど、車で30分程度なのですが

518番のバスしか通らず、且つ、このバスが25分間隔なので、しっかり時間に合わせてバス停に向かわないと、長い時間待ちぼうけということになります。

本当に人っけないですよねえ。

ちなみにこの518番、5.18光州民主化運動の関連施設を回るんです!なのでもちろん全南大学正門、自由公園、元・道庁、錦南路(クムナムロ)も通ります。

旅行で来た際には、韓国人のお友達にお願いして乗せてもらって訪ねることをお勧めしますが、私は一人でバスに乗って行くのも全然苦ではなかったです!

きっと39年前の光州にも、こういった穏やかに咲いていた花もあったでしょう。

私は、いろんな歴史によって築かれた「今」を生きているんだと、感じています。
帰りのバスの車窓から。左に見えるのが、最初に通った、民主墓地の入口です。

横断幕、多い。

「5.18追慕館」で受付のおばちゃんに話しかけて、いろいろと質問してみたらプレゼントとしてポストカードをくださいました。

日本人の訪問客も意外と多いわよ〜と教えてくださったのですが、私はこういう場所ではなかなか日本人とは出会えていないです。

*今回の記事では、パンフレットの記述を参考にしつつ、私自身の感想・考えを書いています。全て正しいと認識しないようにお願いします。足を運ぶきっかけ、関心を持つきっかけとなれば幸いです。そして、何かしらの政治活動を支持したり非難したりする意図は決してありません。